NHK「ハートをつなごう ゲイ・レズビアン第2弾」のメモ


NHK「ハートをつなごう」「ゲイ・レズビアン第2弾」見た〜。
今回はオンタイムに見たぞ。このために定時じゃないけどいつもより早めに帰宅して夕飯も済ませてTVの前にスタンバイしたぞ(←ACLの試合の日のサカヲタのようだ)。


今日は同性婚についてだった。
登場したのはレズビアンカップルだが、性的少数者が結婚の権利から疎外されて生きることがどんなことか、凝縮されたような内容だった。
異性愛者にとってあたりまえのことが、いちいち、いちいち、当たり前ではない。
異性愛者がたぶん日ごろ意識もしていない特権を、たんたんと逆照射するように描き出していたと思う(って、そんなことが気になってしまったのは僕だけかもしれないが)。


全体に優しい、誰にも共感を抱かせるだろう作りになっていた。けれど、僕にとっては、聴いていてキビしすぎる言葉が多過ぎた。
以下は、番組を観ながら取った、走り書きのメモ(ひとつひとつのセリフはウロおぼえ)。
ぜんぜんまとまりがないけど、ちゃんとした感想はいろいろなブログに出ると思うので、僕は思いつくままに好きほうだい書いてしまおう(←なんという態度)。
ところどころ雰囲気ぶち壊すようなツッコミ思考や関係なさそうな自分ワールドに走っているけど。番組の感想・紹介というより、僕の脳内と思って下さい。


「同性愛者として生きることは、孤独を受け入れることだと思っていた」
←なんで、そう思わせられなきゃいけないんだ…。
「孤独を受け入れて」生きなければならない人間はもちろんたくさんいるけれど、同性愛者だとデフォルトなんだろうか?ひどすぎる。


来月カナダで挙式する凌さん・美月さんカップルの式には、勤め先の直属の上司や、社長も出席。
←職場で仲のいい同僚にしかカミングアウトしていない僕には、かなりクル(何が)。


カナダは、外国人にも結婚証明書を発行する。
←この結婚証明書、性別欄があるんだなあ・・・同性カップルには「同性で結婚したぞ、どうだあ!」というインパクトがありそうだけど、性別欄、ない方がいいのにあ。
同性婚を法制化している国は、「結婚に性別を問わない」としているんだよね、確か。じゃあ性別欄がない方がいいのにな。)


凌さん「結婚をする、したことが…(壁を)乗り越える力になる」「認められない中で、自分たちが(この関係を)大事にしていく、意味のないことにしたくない」
←「結婚の権利」を求めるとき、僕らはひたすら「法的保障」を主張せざるをえない。そこにしか「結婚」が保障する権利はないからだ。しかし、結婚の権利を持つ異性愛者は、結婚や結婚を想定するようなパートナーシップを、絶えず関係を再生産してゆく精神的なよりどころとしているはず(もちろん、現在結婚「制度」に利益を見いだしていない異性愛者は少なくなく,僕の友人知人にも事実婚カップルは多いが、「事実婚」も明らかに「結婚」のバリエーションだろう)。
むろん、パートナーシップは結婚だけで成り立つものじゃないと僕は思うが、とにかく感じたのは、社会的なパートナー契約の選択肢が前提として「ある」人間と「ない」人間の落差。


中学生のとき、女の子が好きだとカミングアウトすると。「母親が泣き出した」「夜も眠れなかった、母親が」
←なんでこんな目にあわなきゃならんのだ…。(←こればっかり


「1人で死ぬということを,イメージトレーニングじゃないけど、小さな頃から、ずっと考えていた」
←僕は、小さな頃は、そこまでリアルじゃなかった。10代のころは、とにかく未成年をすっ飛ばして大人になりたかった(いや、オマエのことは誰もきいていない)。割と具体的に前向きに「一生1人で生きる」をイメージトレーニングしたのは20代の頃だ。
ただ、現代は、「1人で死ぬ」ことにあまりにネガティヴなスティグマを与えすぎている、と思う。


東京に出て、レズビアンの友人もでき、恋人もできたけれど、恋人は「親の反対する道にはすすめない」と
←だからなんで、こんな目にあわなきゃならん…。


高校の友人達との会話
「ハンマーでがくんとやられたようで」
「ポピュラーじゃないし、絶対反対される…不幸、不幸じゃないにしても、そうなって欲しくないから、確認した、というか」
「知らない人なら、エーッと思うこともあるだろうけど」
「普通の人とかいってしまうけれど…変わらないし」
「内心差別しているのかなと、思ってしまったり」(泣くお友達)
「背負っているものが多いのに、幸せになろうとしているのがすごいなと」

←こういうところから始めなければならないのが、しんどい…。ノンケさんは,こういうやり取りをしなきゃならない友人関係、想像してみて。


結婚を間近にひかえた2人の
「親は完全には受け入れていない」
「幸せになれるんだろうかという疑問が、少しずつほぐれてきた」
「最初に実家にいった時は、目も合わさない感じだったのに」
「すぐに両手を上げて祝福するのは難しいと分かっている」
「これからの歩みを見てもらって、安心してもらいたい」

←ノンケカップルだったら、よほどのDQNでないかぎり、こんな目にはあわんのだろうな…
なんで、こんなに疑われなきゃいかんのだ…。


スタジオで、ソニンさんが
「2人のあいだに流れる空気が、なん〜〜も変じゃなくて」

←わざわざそれを確認せなならんのが、悲しい…。


石田衣良さんの質問「デートをはじめてすぐ、死後の設計とかしたんですか?」

←ノンケカップルは、そんな設計すんだろうか…。


石川大我さん「1人で生きて、1人で死ぬんだと思っていたので…母がシュウマイを作っていると、そばに行って見て覚えて…料理はできなきゃならない、と…父親がラジカセ修理してたら、そばに行って…なんでも1人でできなきゃならないと思っていた」

←おお〜俺もそうだった〜〜。最初に覚えたのがなぜかアイロンがけ。


石田さん「一緒に暮らしているのに、緊急連絡先に入っていないって、辛いね」