ゲイ・コミックは真面目が肝心でタンタンはノンセクシュアル?


英国発のニュースに溺れそうになるnofrillsさんのブログで、ひさしぶりに軽く楽しい話題が。
tnfuk―あら、こんなところに初版本@1898年


へえ〜オスカー・ワイルド『真面目が肝心』の初版本がそんなところから発見されたとは。ワイルドが最大のヒットを飛ばしたコメディだ。
Nofrillsさんのトリビアの泉を堪能して、なんとなくThe Importance of Being Earnestで検索していると、『真面目が肝心』のゲイ・コミックがあるのを発見。


Gay Comics List - The Importance of being Earnest

Importance of Being Earnest

Importance of Being Earnest


4人の男女(アルジャーノン、ジャック、グェンドリン、セシリー)を4人のゲイズに置き換えて、舞台を現代に。どうやらセリフはそのままらしい。


どんなアレンジが施されているのか分からないが、アルジャーノンとジャックが「バンベリーする」(口実を作ってたびたび遠地に通う2重生活をする)のは、確かに息を抜きたいならあれこれ気苦労も多いゲイライフにピタッとハマるかもしれない。なにより、あのセリフをゲイのキャラクターが喋るのが見てみたい。



作者はベルギーのゲイ漫画家、トム・ボーデンTom Bouden
ウェブサイト
Tom Bouden
ブログ
gayworld.be - de wereld van Tom Bouden


高校生のときすでにキャリアを開始したボーデンは、ゲイ・コミックのジャンルだけじゃなく、子供向けコミックはもちろん、オランダのディズニーで作品を書いたり、TVや古典の漫画化などでも活躍しているそうだ。


ヨーロッパのコミックス専門店Lambiekのサイトの紹介
Lambiek.Net : Home of Lambiek comic shop – Comiclopedia – Bouden, Tom


僕はゲイ・コミックはあまり読まないし、日本の漫画になじんでいると海外コミックスの絵はいまいちセンスに合わないけれど、この『The Importance of Being Earnest』は、読んでみたい気がする。


しかし、ベルギーの漫画っていうと…





…似てるじゃん!


イヤ、ボーデンにオリジナリティが無いとか、そういうことを言ってるんじゃないよ。
たぶん、ベルギー人はみんなこういう顔をしてるんだな(違うって)。


そういえば、タンタンにもゲイという噂がある。(またかい…)
マスキュリニティがない、異性とのロマンスがない、セクシュアリティが不明、というだけのことなんだけど。
「タンタン=ゲイ・イコン」説はあるらしい、Urban Dictionaryにも載っています。


僕はタンタンが好きなので、タンタンがゲイのイコンになったら個人的には嬉しいが(笑)。
でもそれじゃ、ウルトラマンオバQピーポくんもゲイのイコンにできることになってしまう。


↓こちら、タンタノロジー・サイト(タンタノロジー…)のフォーラムでは、タンタンのセクシュアリティについて激(でもないか)論が交わされているが、なかなか面白い。
TinTinologist.org – Forum -Curious about Tintin? / Tintin: his sexuality


「タンタンAセクシュアル説」なども浮上しているが、僕は「タンタンにセクシュアリティはない」というのが当たってんじゃないかと思う。そもそもが、セクシュアリティの要素が欠落した作品、キャラなのだから。創作上の人物なのだから、描かれていないものは「ない」とするのがいいような気がする。



どう思う?
Tintin.com