日本語版ウィキペディアのカテゴリ「LGBTの人物」は目下104人

ウィキペディア―Category:LGBTの人物


今さらながら、ウィキペディアの「LGBTの人物」カテゴリに分類されている項目をチェック。
今のところ、ウィキペディア日本語版LGBTとして「公認(?)」されているのは誰と誰か、見てもらいたい。


LGBTの人物について日英のウィキペディアを読み比べたとき、気になっていたのは彼らのセクシュアリティに対する日本語版の記事の圧倒的な無関心さだった。
もちろん、歴史的な人物や芸術家・有名人の活動や作品に、常にその個人的セクシュアリティが関係しているわけではない。だが、その交友関係や影響関係など、彼らがゲイまたはレズビアンまたはバイセクシュアルである、ということを踏まえなければ見えてこない面もあるのではないか(と、いうことを、6月24日のコメント欄で話した)。
もちろん、セクシュアリティのありかたは、時代・世代・地域・文化によって大きく変わってくる。今日的な意味での「同性愛者」「異性愛者」というカテゴリが通用するのは、近代以降だろう。同性愛をめぐる文化状況が近代以降と大きく異なる中世・近世の人物―たとえば織田信長を「同性愛者」「ゲイ」というのはナンセンスだ。
そしてもちろん近現代でも、ある人物のセクシュアリティを他人がカテゴライズするというのは、難しい問題である。
だが、LGBTであったことが確定している故人やカミングアウトしている現代人のことは、なにか理由がない限り(家族や出身国が公表を望まないなど)、世に知られて欲しいと僕は思う。
世界には多くのLGBTがいる、ということが伝わるだけで、世間の認識も変わるのだから。


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