2008年11月25日ー12月10日“Our Sexualities, Our Genders, Our Bodies ~ Lesbian, Bisexual, and Transgender RIGHTS!”@タイ・フィリピン・インドネシア


(8月1日追記:けっこう翻訳間違えてた・・・修正しました。)


「性的指向と性自認の問題に対する国際人権法の適用に関するジョグジャカルタ原則」


久方ぶりのジョグジャカルタ原則ウォッチング。
マジ久しぶりである。昨年2007年11月の国連総会での公布式イベント、12月の国連人権理事会、今年1月のILGAアジア会議をフォローして以来、今年度に入ってやたら生活がせちがらく、「しばらく、溜めとけ」という感じでニュースをほっぽっといたのだが、いくらなんでも溜まりすぎた。
5月17日の国際反ホモフォビアの日でもかなりスポットを当てられていたし、ジョグジャカルタ原則周辺、それなりに動いている。これからまた←Web Newsもフォローして、少しずつ整理してゆくつもり。


フォローすべきネタは山ほどあるのだけれど、とりあえず今日チェックしてみたいのは、IGLHRC (International Gay and Lesbian Human Rights Commission)が11月25日−12月10日に東南アジア(タイ、フィリピン、インドネシア)で呼びかけているアクション、“Our Sexualities, Our Genders, Our Bodies ~ Lesbian, Bisexual, and Transgender RIGHTS!”


“Our Sexualities, Our Genders, Our Bodies ~ Lesbian, Bisexual, and Transgender RIGHTS!”(PFDファイル)


今年2008年は世界人権宣言の60周年だが、11月25日の女性に対する暴力撤廃国際日と12月10日国際人権の日をつないだ女性運動、「ジェンダーによる暴力に抗する16日間アクション(と、取りあえず訳してみたが、16 Days Activism Against Gender Violence)」が、アジアのレズビアンバイセクシュアル女性・FtMトランスジェンダーの運動とコラボレートしたイベントだ。
16 Days Activism Against Gender Violence - Center for Women's Global Leadership


この人権、女性に対する暴力撤廃運動、性的少数者運動が交わるイベントで、ジョグジャカルタ原則の国際公布式が行われる。


このイベントが要注目な点は、まず、アジアで開催されること、そして、LGBTではなくLBTレズビアンバイセクシュアル女性、FtMトランスジェンダーの、女性運動と連携したアクションだということだ。


性的少数者の運動が抱える大きな問題の1つは、極めて多様な人間のための運動が、常に「強者主導」に陥る危険をはらんでいるということだろう。男性・ネイティブ(ここではトランスジェンダーに対し、身体的性別と性自認が一致している性自認マジョリティ)・欧米・都市に運動が独占され、女性・トランスジェンダー・非欧米・田舎は強者の運動に利用されるだけされるが、周縁化され、抑圧されてしまう。


たとえば、「同性愛者とは、同性愛とはなにか」と言うとき、そこでもっぱら発言力を持つのはゲイで、レズビアンの抱える「女性であり性的少数者」という二重にマイノリティなポジション固有の問題や、女性同性愛者ならではのメンタリティは、滅多に反映されることがない。
LGBTクィア・ムーブメントにおける女性理論家・活動家の活躍・影響って実際にはすごく大きいのに、可視化されるところで、なぜか目立たなくさせられてしまう。


こうした性的少数者の中でのジェンダー格差は、女性の地位がより厳しく拘束されている地域では、さらに深刻になるだろう。


IGLHRCという大手のLGBT団体が国際人権の日にアジアで行うアクションが、レズビアンバイセクシュアル女性・FtMトランスジェンダーという女性ジェンダーの問題に向き合う性的少数者を中心に行われるというのは、性的少数者と女性ジェンダーという、たえず周縁化されてきた問題を不可視化しない、という意志の表われだろうと思う。


11-12月のイベントに向けて、アジア各国・各地域から、メッセージを伝えるパネル(ジョグジャカルタ原則のビジュアル・イメージである、レインボーカラーの種子をまき散らすタンポポをテーマにした旗に貼りつけられることになる)や、国・地域・団体・個人の活動を伝えるビデオやスチールを募集している(ビデオ・画像は編集されて2009年のIDAHOのメッセージ・フィルムになるらしい)。
日本のLBTサークルやアーティスト、デザイナーの人たちも、参加してみてはどうだろう。
(なんて、ゲイブログで宣伝するのもなんであるが)


こういうイベントで、ジョグジャカルタ原則が大々的に取り上げられるというのは、(ジョグジャカルタ原則ウォッチャーの僕としては、)うれしい。


アジアでジョグジャカルタ原則公布式(って、モノモノしいもんでもなさそうだが)が行われたのは、今年1月のILGAアジア会議@タイの時だが(関連エントリ)、今回はIGLHRCがインターナショナルと銘打ってタイ、フィリピン、インドネシアジョグジャカルタ原則の宣伝を行う。それだけでなく、以下に訳出した企画からは、このイベントに関心を持つアジア各国各地域にジョグジャカルタ原則公布式開催を呼びかける意図もうかがわれる。


さらに、アジア各国から集まったパネルで作られたジョグジャカルタ原則を象徴する旗がタイ、フィリピン、インドネシアを巡回し、最終日の世界人権の日には生誕の地ジョグジャカルタに辿り着くという、シンボリックなパフォーマンスも企画されている。「じょぐじゃかる太」(←擬人化)、けっこうな晴れ舞台である。


むろん、このような運動がはらむ問題も、頭のすみに常にある。
さまざまに複雑な差異を孕む性的少数者の問題を「普遍的人権」の問題に<一元化>してゆくことの危うさは、すでに指摘されている。「普遍的人権」という概念自体が、欧米的価値観ではないのか。国際人権法に基づきすべてのセクシュアリティの平等原則を提起するジョグジャカルタ原則は、「人権運動のグローバリゼイションの問題」を、最初から抱えている(関連エントリ)。


国連人権理事会周辺では、「性的少数者の人権」と「セクシュアリティの問題は文化的価値」という主張の衝突が、性的少数者人権擁護国と、同性愛・トランスジェンダーに否定的な文化・宗教を持つ国の間で繰り返されている。
国連経済社会理事会で協議資格を得たILGAその他の性的少数者NGOは、性的少数者の人権に関わるコンセンサスの地位に、ジョグジャカルタ原則を押し上げようと努力している。
だが、国連人権理事会で性的少数者の権利に「文化的理由」で反対する理事国代表が、その国で差別と抑圧に苦しむ性的少数者を代表しているわけではないように、グローバルNGO
の主張も、そのひとたち自身を代弁しているわけではないだろう。


世界の性的少数者差別・迫害を撤廃してゆくための「普遍的価値」を、ジョグジャカルタ原則に担わせてゆこうとするのであれば、それはなによりも差別・迫害に苦しむ人びとに、その苦しみを何とかしたいと思っている人びとに可能な限り近いところに、その社会の中に置かれて欲しい、と僕は思う。


2007年の半ばからジョグジャカルタ原則ウェブサイトのイメージになっている、レインボーカラーの種子を飛ばすタンポポは、想像だけど、この課題を意識しているのだと思う。ジョグジャカルタ原則は、撒かれてその社会に根を下ろすべき種子なのだと。
人権意識は、押しつけられるものではなく、その社会の土壌で育まれるものでなければ、本当に人を守る力になれない。


このイメージをビジュアル・テーマに採用した冬のイベントが、そうした種子をまく機会になることを、いまから期待したい。


以下、ざっくりと一応訳↓。

2008年11月25日ー12月10日“Our Sexualities, Our Genders, Our Bodies ~ Lesbian, Bisexual, and Transgender RIGHTS!”


IGLHRCとタイ、インドネシア、フィリピンのレズビアン団体は、重要な3イベントをまとめて企画しています。女性に対する暴力を終わらせる16日のアクション・キャンペーン、ジョクジャカルタ原則国際公布式、そして、人権宣言60周年です。


以下のアクションは、2008年11月25日?12月10日に毎年行われる16日間アクション・キャンペーンの期間中に行われます。私たちのアクションのテーマは、“Our Sexualities, Our Genders, Our Bodies ~ Lesbian, Bisexual, and Transgender RIGHTS!”


アクション
1. 旗を作ります
  • アジアにおけるLGBT、とくにレズビアンバイセクシュアル、FtMトランスジェンダー(LGT)のアクティヴィズムをビジュアルに表現する布製のパネル群で作られた旗です。旗のビジュアル・テーマは、ジョグジャカルタ原則ウェブサイトの種子をまき散らすタンポポのイメージになります。
  • パネルの大きさは、4辺に1インチの余白こみで23インチ×18.5インチを越えないようにしてください。パネルは軽い布製、できれば綿で作るのが望ましいです。色はどんな色でもかまいません。参加国は頑張って独創的なパネルを作って下さいーー詩や、刺繍や、写真のコラージュなどで、自分たちの活動やメッセージを表現しましょう。必ず防水加工をして、貼付けたものなどはしっかりと固定すること。2008年10月15日締め切り
  • 送られたパネルは返却しません。詳細はBanner Egroupへ。
  • 参加国はパネルを次の住所に送って下さい。
    • Ma. Cristina M. Crostobal (Asia Projects Coordinator, IGLHRC)
    • c/o 14-A Matulungin St., Brgy. Central Quezon City, Philippines 1100.
    • Email: gcristobal@iglhrc.org
2. あなたの国でのジョグジャカルタ原則公布式のビデオやスチール画像を募集します
  • 画像は以下のことを表すものでお願いします
  • ビデオ・チームがアジア地域から受け取った画像・映像を含めて2009年の国際反ホモフォビアの日(IDAHO)で上映できるドキュメンタリーを作ります。ビデオ・チームは、旗にパネルがつながれる場面や、アジア各国を回ってインドネシアジョクジャカルタに辿り着く最後の旗を作製する場面も記録します。バナーが回る国は、フィリピン、タイ、インドネシアです。もし自分の国での活動をビデオ・チームに記録してもらいたい団体があれば、IGLHRCに連絡して下さい。参加国は、自国に旗が来たときの活動の組織、広報、業務手続きに責任を持ちます。
  • 参加国は、ビデオ、スチール画像を次の住所に送って下さい。
    • Ma. Cristina M. Crostobal (Asia Projects Coordinator, IGLHRC)
    • c/o 14-A Matulungin St., Brgy. Central Quezon City, Philippines 1100.
    • Email: gcristobal@iglhrc.org
3. 12月10日、ジョグジャカルタに集まろう
  • インドネシアLGBT活動家たちのコーディネイトによるジョクジャカルタでのアクションに参加しましょう。
  • 計画されているアクション(内定)は、「ジョグジャカルタ原則の旗」の到着を祝い、16日間アクション・キャンペーンの最後を飾り、2008年12月10日の世界人権宣言60周年を記念するパレードとパフォーマンスです。


ぜひ参加を!


個人のLGBT活動家やグループもこのアクションに歓迎します。この地域プロジェクトに関連してあなたが行う地域的な活動についてアイディアを交換するため、Egroupを立ち上げました。Egroupに参加するには、以下にメールを下さい。

  • Email: gcristobal@iglhrc.org
  • 以下の情報をお送りください:
    • 個人(複数でも)または団体の名、国、連絡先、メールアドレス
    • 参加したいアクション
  • すべてのアクションに参加いただけます。できるだけ早くあなたの団体に連絡を取ります。
資金を支援してくれる組織*2
  • Global Fund for Women
    • 1375 Sutter Street, Suite 400 San Francisco, CA 94109, USA
    • Email: asiapac@globalfundforwomen.org
    • Phone: (1-415) 202-7640
    • Fax: (1-415) 202-8604
  • Astraea Lesbian Foundation For Justice (Movement Resource Fund)
    • ATTN: Namita Chad, Program Officer 116 East 16th Street, 7th Floor New York, NY 10003
    • Email: nchad@astraeafoundation.org
    • Phone: 1.212.529.8021
    • Fax: 1.212.982.3321
  • Mama Cash
    • 1e Helmersstraat 17 P.O. Box 15686 1001 ND Amsterdam The Netherlands
    • Email: info@mamacash.nl
    • Website: www.mamacash.nl/english
    • Phone: 31-20-689-36-34
    • Fax: 31-20-683-46-47
よくある質問
ジョグジャカルタ原則とは何ですか?
  • 2006年、証拠に裏づけられたLGBTに対する暴力のさまざまな傾向への対策として、国際人権問題専門家のえり抜きのグループがインドネシアジョグジャカルタに集まり、性的指向性自認に関わる国際的な原則の骨子を作りました。その結果がジョグジャカルタ原則であり、政府その他の関係者がどのようにしてレズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーに対する暴力・虐待・差別を終わらせ、完全な平等を保障すべきかということについて、拘束力のある国際法基準を確証する人権の普遍的なガイドです。各原則は、差別と迫害をどのように止めるべきかを国家に推奨する詳細な項目を伴っています。この原則は、国連人権システム、各国の人権擁護機関、メディア、NGOその他の行動にも応えるものです。ジョグジャカルタ原則の全文は、関連資料とともにyogyakartaprinciples.orgのサイトで見ることができます。
世界人権宣言とはなんですか?
  • 1948年に採用された世界人権宣言(UDHR)は、一連の人権を定義した最初の国際的な文書です。人権とは、性別・人種・年齢・肌の色・言語・政治的その他の信条・宗教・性的指向性自認または性表現など、いかなる種類の区別もなく、世界のすべての人間に、普遍的に適用され、奪われることも分離されることもなく、相互に依存し、本来備わっている権利です。人権法とその文書は、LGBTIのコミュニティを含むすべての人間が、我々の多くが直面する拷問、迫害、差別、犯罪化に抵抗するために依って立つ枠組みと基礎となります。詳細は、次のサイトをごらん下さい。http://www.unhchr.ch/udhr/lang/eng.htm
16日間アクション・キャンペーンはいつ始まったのですか?
  • Center for Women’s Global Leadership (CWGL) のウェブサイトによると、ジェンダーによる暴力に抵抗する16日間アクションが、1991年に始まった国際的な運動です。16日とは国際反女性迫害の日(International Day Against Violence Against Women)の11月25日から、世界人権の日の12月10日まで、これは女性に対する暴力と人権をシンボリックに関連づけ、そのような暴力は人権に対する暴力であると強調するためです。この16日間はまた、世界エイズの日の12月1日、1989年のモントリオール虐殺を思い出す12月6日という大切な日も含んでいます。モントリオール虐殺とは、モントリオール大学でフェミニスト達が提起したアファーマティヴ・アクション政策に反対した1人の銃を持った男によって14人の女子学生が殺害された事件です。
  • 16日間アクションは、その始まりから、女性に対する暴力の廃絶を呼びかけるための女性団体によるひとつの組織戦略として行われてきました。
    • ジェンダーに基づく暴力は地域・国家・国際レベルの人権問題であるとする意識の啓発
    • 女性に対する暴力にかかわる地域的な活動の強化
    • 女性に対する暴力を終わらせるための、局地的な活動と国際的な活動の明瞭な連携の確率
    • 活動を組織する人びとが効果的な戦略を発展させ共有することができるフォーラムの開催
    • 女性に対する暴力を廃絶するための定められた公約を実行させる圧力を政府にかける手段つくり
    • このサイトをごらん下さい。:http://www.cwgl.rutgers.edu/
  • レズビアンバイセクシュアル女性、トランスジェンダーのコミュニティーの活動と格闘を16日間アクションとリンクすることで、私たちは女性運動を含む多くの社会運動によって周縁化されてきたコミュニティに光を当てようとしています。この活動に関する詳細についての問い合わせは、gcristobal@iglhrc.org
なぜすべてのLGBTではなく、レズビアンバイセクシュアル、FtMに焦点を当てているのですか?
なぜビデオ・チームはアジアの3カ国、タイ、フィリピン、インドネシアしか回らないのですか?
  • 予算の限界により、旗の巡回は東南アジア諸国に限られます。旗の巡回はジョグジャカルタでクライマックスとなるので、インドネシアに近接した国が望ましいのです。タイとフィリピンではすでに16日間アクションで行われる活動が企画されています。タイは2008年11月29日、フィリピンは12月6日です。このイベントに関心のあるその他の国の組織団体は、ビデオ・チームに自分たちの活動をカバーして欲しい場合は、IGLHRCに連絡して下さい。あるいは、あなたたちのアクションを記録し、次の住所に写真またはビデオ画像を送って下さい。
    • Ma. Cristina M. Crostobal (Asia Projects Coordinator, IGLHRC)
    • c/o 14-A Matulungin St., Brgy. Central Quezon City, Philippines 1100.
    • Email: gcristobal@iglhrc.org
IDAHOとはなんですか?
  • 国際反ホモフォビアの日は、毎年5月17日、同性愛がWHOの国際疾病分類(ICD)から外された日(1990年5月17日)を思い出すために祝われます。2003年、カナダの組織Foundation Emergenceが、6月1日を同じようなNational Day Against Homophobiaと定めましたが、のちに5月17日に変更されました。
  • IDAHOは、世界的にLGBTの人びとの尊重を呼びかける国際的イベントの企画を目的としています。今日世界では86カ国の国で同性愛者であることが有罪とされ、うち7カ国で死刑に処せられます。人が自分のセクシュアリティに誇りを持ちそれを恥とされることを拒絶するLGBTプライドの日とは異なり、IDAHOはいまだに存続する、立ち向かい撤廃することを必要とするホモフォビア(同性愛嫌悪)に光を当てるための日です。詳細は、http://www.idahomophobia.org/をごらん下さい。
IGLHRC (International Gay and Lesbian Human Rights Commision)とはなんですか?
  • IGLHRCは、合衆国に拠点を置く非営利NGOです。性的指向性自認およびその表明、HIV感染を理由とする差別・迫害を受けやすい人々が、完全に人権を享受できるようになるようにすることを、目標としています。IGLHRCはLGBTの人びとに影響を及ぼす人権の発展を監視・記録し、基本的人権がすべての性的少数者に適用されるよう、ーー国連において、地域の条約機関の内部で、そして人権と性の権利、女性・労働者の権利を促進する団体と協力してーー政策提言を進めています。IGLHRCは、ネパール、ナイジェリア、エジプト、ジャマイカインドネシアウズベキスタン、ロシア、アルゼンチン、メキシコなどさまざまな国でLGBTIの人びとに影響を及ぼす人権問題に対応しています。IGLHRCのグローバルな緊急問題対応ネットワークを通し、約10,000人が私たちのコミュニティにおける人権侵害に国際的な注意を喚起するアクションの呼びかけを受け取ります。IGLHRCはまた、草の根のLGBT団体のための人権教育や能力強化も行っています。詳細は、http://www.iglhrc.org/をごらん下さい。
タンポポのイメージの重要性はなんですか?
  • [このイベントで]巡回する旗のビジュアル・テーマは、ジョグジャカルタ原則ウェブサイト(http://www.yogyakartaprinciples.org/)にある、種子を撒くタンポポのイメージです。私たちは、このイメージは4つの考えを表していると解釈しています。ジョグジャカルタ宣言において29の人権原則を撒いたという行為。ホモフォビア・差別・暴力を促進する根拠のない/ある説と戦う知識の種を撒くという行為。人権基準は、固定的なものではなく、変化の風によって動くということ。人権思想の核心は柔軟性を持ち、人権活動家の力や人権維持の必要によって変化するということ。さまざまな国から送られる布製のパネルは、こうした考えを捉えたものとなるでしょう。
なぜ私たちの国から送った旗のパネルは返送されないのですか?
  • 受け取った旗のパネルは、タンポポのデザインの中央パネルにずっと貼付けられることになります。2008年12月10日、インドネシアでの最後のアクションのあと、バナーは将来ほかのLGBT地域集会で使われることができるよう、アジアに大切に保管されます。12月10日以降に送られたパネルも、旗に貼付けられることができます。

*1:日本では、法務省人権擁護局人権擁護委員がそれに当たるか?

*2:"Possible Source for Activities Funding"と言っているんだけれど、参加団体が申し込めば財政援助をしてくれる組織ってことか、イベント全体の後援予定団体ってことなのか、よく分からない。IGLHRCの担当者に訊くのがいいかも。