政治は利用する
3月31日の新宿二丁目仲通りのイベントは、相当に盛り上がったみたいだ。
僕は東京都知事選に選挙権は持たないが、学生時代は東京だったし、今回の東京と新宿二丁目の熱さには注目せざるをえない。LGBTの権利実現に最大のポテンシャルを持つのは、やはり首都だろう。
いろんな人の感想を読むのが数日前から楽しみで、昨日から今日、あっちこっちのブログで感想を読ませていただいた。
参加した人たちの興奮や感動が伝わってきた。かすかな齟齬も、それに対する突き放した冷静さも、感じ取れた。
とりあえず、いつも日記やエッセイを拝読している円山てのるさんの日記から、僕のメモ代わりに引用させていただく。
さて、この夜の街頭演説で主役を張った浅野史郎氏は、肝心要のところで、少々歯切れが悪かったように感じました。浅野氏は、都知事当選のために、LGBT票が欲しかったのではなかったのでしょうか。僕ら、セクシュアルマイノリティーを感動させ奮起させることが、大きなうねりとなって社会変革へ繋がると、考えていたのではなかったのでしょうか。
浅野さん。
小雨のなか、わざわざ参集した僕らを侮ってはなりません。大きな集票力にも、強いバックボーンにも、成り得るのですから。
浅野氏は、約500人のLGBTを前にして、その僕らに支持を訴えたのですから。
僕らは、その浅野氏を利用しない手はありません。
――そうです。
政治家を利用するのは、有権者であればこその戦略です。
政治や政治家なんか信用しない。
もちろん、信用するな、アテにするな、頼るな。
ただ利用しろ。
選ぶのはこちらである。
選ぶ権利も責任も、こちらにあるのだ。