Elvis Costello & Billie Joe Armstrong "Alison"(1977)

Decades Rock Live!で「Alison」を歌うエルヴィス・コステロGreen Dayビリー・ジョー・アームストロング


Billie Joe Armstrong & Elvis Costello - Alison(1977)@Decades Rock Live!

ビリー・ジョー・アームストロングQ.M.E.の藤嶋さんが「選択的バイセクシュアル・アーティストの系譜」で紹介していた彼だ。結婚もしている彼だが、自分のことを「同性との経験はないバイセクシュアル」と言っている。

 バイセクシュアルとして一歩を踏み出すことはしていないけれど、ゲイへの偏見は見過ごせない。だからこそ、彼は人気絶頂時にカミングアウトを行ったk.d.ラングやメリッサ・エスリッジを絶賛し、パンジー・ディヴィジョンのようなクイアーコア・バンドに共鳴し、自身がスーパースターの入り口に立っているという重要な時期に、あえてパンジー・ディヴィジョンを、ツアーのオープニング・アクトに起用した。しかも、パンジー・ディヴィジョンに罵声を浴びせかけるオーディエンスたちには、自分のショウを中断してまで、「お前らは哀れな奴らだ!パンジー・ディヴィジョンはロックン・ロールの未来なんだ!」と啖呵を切ってみせる。


Queer Music Experience−選択的バイセクシュアル・アーティストの系譜・その2

ああ…何度読み直しても、カッコよすぎ。
その彼がコステロと歌っているなんて、ミーハー根性行き過ぎだけど、なんか無意味に感慨が。


このライブ、昨日20日NHK−BS再放送で視たが、参加アーティストはビリー・ジョーのほかにフィオナ・アップルDeath Cab for Cutie。どちらも僕は初めて聴く。


Death Cab for Cutieの「Kinder Murder」(1994)は少しいただけなかったが、フィオナ・アップルは良かった。「怨念系」な感じのする非常に個性的なヴォーカリストで、「Shabby Doll」(1982)「I Want You」(1986)を歌ったが、どちらも自分のスタイルで歌い切ってしまっていた。イベントだから粗削りだけど、もっと丁寧に歌い込んでいっそカウ゛ァーしてくれないかな、と思ったぐらい。
「I Want You」なんか、すごい怨念系ヴァージョン(?)ができそうだ。



Elvis Costello, Fiona Apple - Shabby Doll(1982)@Decades Rock Live!


ピアノはアトラクションズのスティーヴ・ニーブだが、なんだか「暴走」してる。


この↓「I Want You」はすごいよ!


Fiona Apple, Elvis Costello - "I Want You"(1986)@Decades Rock Live!


こちら↓はコステロアラン・トゥーサンのライブ(2007年7月)で、先生おん自らの「I Want You」。聴き比べ。
アルバムの頃の内臓を吐き出すようなビリビリした緊張感が、だいぶマイルドになっている。


Elvis Costello & Allen Toussaint - I Want You (Live in Gent, July 7 2007)



画像が悪く、コステロが発光宇宙人のように見えるが、こんなのが見れるだけでもありがたい。音はきれいだ。


というか、アラン・トゥーサンのピアノって、すごくいいですね。


オルジナルは演奏がすごくシンプルに抑えられ、ほぼコステロの内臓吐き出しヴォーカルとビーンと神経を弾いてくるようなキターだけで出来上がっているような曲だが、トゥーサンのアレンジはとてもステキだ、別の曲になっている感じ。