ブルース・ウェーバー=犬愛的指向


うほほ〜い。


ジョージ・プラット・ラインスは、生涯にわたって撮り続けたメイルヌードのほぼすべてを隠した。
メイルヌードを陽の下で完璧なアートに完成させたのが、ブルース・ウェーバーだ。


ゲイ・メイルヌードの大家といったらロバート・メイプルソープがいるじゃないか、と言われそうだけれど。
メイプルソープがややとっつきにくい―男の体を少し冷たいオブジェにしてしまった芸術家、と感じる僕なんかには、ウェーバーの商業アートならではのとっつきやすさ、オシャレさ、エロさが嬉しい。

www.deisidro.com - Bruce Weber


ラルフ・ローレンカルヴァン・クラインの衝撃的なファッション・フォトを撮った写真家、映像作家。
もちろん、彼の表現しているものは皮相的なファッションに留まらないが。


男を誰よりもセクシーに撮る彼は、まあゲイ、なのだけれど。
AllAbout:Photographyを読んでいたら、彼のセクシュアリティに対するこんなスタンスを知った。

ウェーバーは常に自身のパーソナリティが単純かつはっきりしたセクシュアリティの概念に包み込まれることを拒んでいる。ティム・アダムスとのインタビューで彼は、私たちがセクシュアリティをキャラクターと混同していると指摘した。様々な出版物でゲイの有名人のリストに上がっているが、彼は自分をどんなカテゴリーにも置いていない。彼にとって、セックスは行うものだ、我々を定義するものというより。彼は自分はジェンダーを無視して誰にでも恋に落ちることができると感じるのが好きだ。
Weber has always refused to encapsulate his personality into a simple and restricted concept of sexuality. In his interview with Tim Adams he made it clear that we confuse sexuality with character. Although on various published lists of gay celebrities, he doesn't put himself in any category. For him, sex is something we do, rather than anything that defines us. He likes to feel he is able to fall in love with anyone regardless of gender.


多くの人びとが、両方の性別の人びとと、強く長い関係を築いている。時には彼らがそうだと言っている性的指向と関係なく、しばしば、肉体的要素は一切なしで。ある人たちは、同じように強い関係を、動物と持つ。ウェーバーは確かに自分の犬たちとの間に強い絆を感じている。犬たちをどこにでも連れてゆき、しばしば、彼らを写真や映画に入れる。関係とは、なにか肉体的なものより、もっと感情的な絆にかかわることだ。私たちは関係の肉体的な側面に取り憑かれた時代に生きている。だが、人生では、これはしばしば存在しないか、大した重要性を持たないのだ。関係とは本当は性器より心に関するものなのだ。
Many people have strong and long-term relationships with people of both sexes and sometimes irrespective of their declared sexual orientation, often without any physical element. Some have equally strong relationships with animals. Weber certainly feels a strong bond with his dogs, taking them everywhere and often including them in his photographs and films. Relationships are more about emotional bonds than any particular physical aspects. We live in an age that obsesses about the physical side of relationships, while in life this is often either absent or of little import. Relationships really are more about minds than genitals.


AllAbout:Photography-Bruce Weber:Homo-Erotic Fashion-Part4:Weber's life


うーん、ブルース・ウェーバーは、犬愛的指向だったのか(違うって)。


ワンさん大好き。



ワンさん大好き。


僕は自分のセクシュアリティを考えるとき(別にそればかり考えて生活してるわけじゃないが)、ゲイということにこだわるほうだ。それにはいろんな意味がある。
でも、僕がリスペクトを感じるゲイ・ヒーローは大抵、ナチュラルに同性愛者である一方で、とても自然に同性への性的欲望を表現する一方で、ゲイというカテゴリを超越しているというか、そういう枠に自分を当てはめられることを嫌っている。
自分もいつかそうなれるのかな?今はあまり余裕がないのだけれど。


BruceWeber.com


マッケラン卿のご真影
faheykleingallery - BRUCE WEBER - Sir Ian McKellan and Peter Johnson, Old Brompton Cemetary, London, England, 1999