Rufus Wainwright×Cyndi Lauper, "Gay Messiah"@TRUE COLORS TOUR


シンディ・ローパーさんが主催する同性愛者の権利のためのツアー「True Colors Tour」(ホスト:マーガレット・チョウさん)で、「Gay Messiah」を歌うルーファス・ウェインライトさん。2007年6月17日ワシントンDC。


Rufus Wainwright & Cyndi Lauper-Gay Messiah-True Colors Tour


シンディ・ローパーはお姉さんがレズビアンで、このツアーは彼女の性的少数者へのシンパシーの表れだ。
ツアーのタイトルはシンディ・ローパーの昔のヒット曲「True Color」から来てるわけだが、「True Colors」と複数形になっているところが、ポイント。(←なんてことを書いていたら、シンディー・ローパーの曲も「True Colors」複数形だとコメントで指摘いただいた。大勘違いである。)


True Colors Tour公式サイト



しかし、「Gay Messiah」って、訳わからないというか、人を食った歌だ。
Rufus Wainwright-Gay Messiah-Lyrics


一見プロテスト・ソング的ではある。でもその実ゲイポルノグラビアでオナニーして精液ぶっかけてるだけの曲にも見える。俺はゲイのセックスシンボルじゃないよ、かけられるほうじゃなくてかけるほうだよ(「洗礼者ルーファス」…)、でもそしたらサロメが出てきて首切られちまうのかなあ―というようなカンジのことを、えらくモノモノしく神秘的な調子で歌うから、なんだこの男は、と可笑しくなってしまう。
ノンケの少年たちにとって、グラビアアイドルやプレイメイトは厳粛に「女神」だったのだろう。同じように、ゲイの少年たちにとっては、ゲイポルノスターは厳粛に「メサイア」なのだ(笑)。そういうことをマジメに語るルーファスさんが、僕は好きである。
「僕らは本当に必要としているんだ、この神々しいポルノ・スターが降臨して、僕らに人間であるとはどういうことなのか、再び教えてくれることを(We do actually need this divine porn star to come down and teach us what it means to be human again)」(Guardian Unlimited-Interview: Rufus Wainwright-Feb. 2005)