映画

Anything Goes!

あけましておめでとうございます。 昨年は生活の変化や多忙のせいで、エントリをまとめるゆとりがなく、ほとんど更新できませんでした。 ならば半端なメモでもせめて書き留めておこうと、グループ日記を始めてみたのですが、そもそもあまり書くゆとりがない…

『BIG ISSUE』118号(5月1日発売)のスペシャルインタビューはショーン・ペン

金城武のイケメン孔明につられて買った117号で知りましたが、 『BIG ISSUE』次号118号(5月1日発売)のスペシャル・インタビューは、ショーン・ペンだそうですよ。 アメリカ映画界の反逆者ショーン・ペンが、オスカー受賞作品「ミルク」、アカデミー賞や自分の…

C. Saura, Tango (1998)

ちょっと、目の保養(?)とか。 ダンスのことはよく分からないけれど、タンゴって、2人の人間の交わりを突き詰めに突き詰めて様式化したダンスなのかなあと感じる。 対になって踊る2人のあいだに演じられる関係(概して男と女)を、あそこまで意識してドギマ…

君のセックスについて語れ

※注意:映画のネタバレ、ラストバレあります。 数日前のid:kmizusawaさんのエントリが、目からウロコ的にとても面白かったので、リンクさせていただく。 kmizusawaの日記ー私のセクシュアリティ セクシュアリティをあれこれ語るとき、まず基本の基本として、…

女性に安心なゲイ??

りょうた:映画に登場して、印象に残っているゲイについて、思い出すままに書いてみよう、としていたんですね。 りょうきち:そんなのもう世界中の人が忘れてるよ。 りょうた:エエ、俺も忘れてました。 りょうきち:だいたい、ワールドワイドウェブでヘタを…

わたしはあなたの行かれる所へ行き、あなたの宿られる所に宿ります

id: miyakichiさんの日記で、英国のレズビアン作家サラ・ウォーターズの『半身』(isbn:4488254020)の感想を拝読。 この小説はぜひ2回以上読むことをおすすめします。1度目でひねりの効きまくったラストの展開にのたうち回り、2度目では「よく見るとこんなと…

溝口彰子「「百合」と「レズ」のはざまで:レズビアンから見た日本映画」

図書館で調べもの中、この本が目に。 映画と身体/性(日本映画史叢書 6)作者: 斉藤綾子出版社/メーカー: 森話社発売日: 2006/10メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 181回この商品を含むブログ (5件) を見る たしか鷲谷花氏の論文が載っているはず、と手に…

チン・シン@『トム・ヤム・クン!』(2005)

『トム・ヤム・クン!』公式サイト はではでアクション映画に全然興味ない相方の生温かい視線を蹴散らして、行け行け行け行けトニー・ジャー!!!!!!!とMovie Plusの『トム・ヤム・クン!』にかじりついていた僕であったことよ。 『マッハ!!!!!!!!』(!を何個つ…

暗い曇り空の下のギリシャの神

霧の中の風景(1988) - goo 映画 From Theo Angelopoulos Official Website ギリシャという国について、僕はなにも知らない。ギリシャと聞いて思い浮かべられるのは、青い空と海、白い大理石、神話、悲劇、そのていどである、恥ずかしい。神話とか古典とか、…

じいさんゲイ

映画に出てきたゲイについて、書いてみようかと思った。 同性愛が主要テーマになっていたり、クィアなテイストがある映画については、今さら書くまでもない(というか、わざわざ僕なんかが書くより面白いレビューがいっぱいある)。 別にストーリーは同性愛と…

ハッピー・バースディ・レスリー・チャン@シネ・ヌーヴォ(大阪)

今日9月12日は、レスリー・チャン(張國榮)の51回目の誕生日だ。 大阪のシネ・ヌーヴォでは、彼の生誕を祝って、9月8日から21日まで、レスリーの出演作上映フェスをやっている。 大阪在住の方は、ぜひどうぞ。 シネ・ヌーヴォ−ハッピー・バースディ・レスリー…

ショーン・ペンがハーヴェイ・ミルク役!

Pinknews.co.uk-10 September-Sean Penn to play murdered gay politician hollywoodreporter.com-Sept. 10 - Van Sant closing in on Milk tale これはすごいいいいいい。 ガス・ヴァン・サントがハーヴェイ・ミルクの伝記映画を新たに撮るということだが− …

ゲイ・ムスリムの9・11映画 "A JIHAD FOR LOVE"

9・11から6年。信じられないほど世界が変わった6年間だった。 暗い気分のまま、これといって何も考えることもできずにいるうちに、こんな映画の情報を見つける。 A JIHAD FOR LOVE - Film by Parvez Sharma NYを拠点に活動するインドの映画監督Parvez Shar…

「ヴォイス・オブ・ヘドウィグ」

原題「Follow My Voice: With the Music of Hedwig」(2006)。 9月22日から東京・大阪、全国順次公開予定だ。 「ヴォイス・オブ・ヘドウィグ」公式サイト IMDb-Follow My Voice: With the Music of Hedwig 2001年、世界に一大「ヘドウィグ」ブームを生み出し…

中村中さんのイツハク

はじめて中村中さんのブログを読んだ。 読んでいたら、彼女が「ヘドウィク・アンド・アングリーインチ」で演じた役、ヘドウィクの夫イツハクについて、こう書いているのに出くわして、思わずハッとさせられた。 あたしは髭面で、女の格好を禁じられた女。 で…

決して孤独だけではなかったかもしれない〜ルキノ・ヴィスコンティ『ルードウィヒ−神々の黄昏』

バイエルン王ルードウィヒ2世(1845-1886)が主人公の少女マンガがある。少女マンガは時代物・伝奇・SFなんかが好きと言ったら、職場の人が教えてくれた。 ボーイズラブっぽいですよ、と言われたけど、主人公が同性愛者なんだから当然ですよ、とさっそく入手。…

オリバー・ストーンの目下のケンカ相手はヘテロノーマティブ社会、か?

映画研究者hanak53さんのブログで、オリバー・ストーン『コマンダンテ』の評を拝読し、「おおおっ」とのけぞった僕である。 ハナログー『コマンダンテ』は腐女子におすすめ ハナログー密着するフィルムメーカー いわゆる「ホモソーシャルな男同士の絆」から…

マリュータはこんなにでかかった。

でけー。 セルゲイ・エイゼンシュテインが描いた『イワン雷帝』のマリュータ(ミハイル・ジャーロフ)のイラスト。 史実ではイワン雷帝の悪名高い親衛隊(オブリーチニナ)でも暴虐で名を残した男だが、映画ではイワンに熱狂的な忠誠を捧げる素朴で熱血な熊系農…

「"同性愛なのに"普通の恋愛」?

ウォン・カーウァイ『ブエノスアイレス』(1997)。ハッピー・トゥギャザー、春光乍洩、レスリー様。 ブエノスアイレス [DVD]出版社/メーカー: パイオニアLDC発売日: 1999/11/26メディア: DVD購入: 3人 クリック: 77回この商品を含むブログ (101件) を見る ふ…

サル・ミネオのセクシー・ショットその2

またかよ! 「サルたんのセクシー画像萌え〜!」と100%スケベ心だけで掻いた書いた前ネタをなんで恥ずかしげもなく繰り返したいのかというと、どうにもサル・ミネオという人が面白いからである。 とはいえ、僕は映画や演劇にぜんぜん詳しくないし、彼の出演…

サル・ミネオのセクシー・ショット

いきなりだが。唐突だが。 ジェームズ・ディーンの『理由なき反抗』で、非業の死を遂げるジム(ディーン)の友人プラトーを演じたサル・ミネオ。 『理由なき反抗』は、「10代のゲイが登場したはじめての映画」と言われる。プラトーがジムに寄せる強い友情が…

子どもを産む…女性…?

昨日は学生時代からの友人夫婦宅に呼ばれてきた。 食事と酒をご馳走になりながらの雑談で、子どもを抱えて働く女性の大変さについての話になった。友人夫婦は一緒に暮らしてかなりになるが、子どもはいない。 いろいろと大変な話を聞いたあとでする質問じゃ…

このベースから出発する〜「マイ・ビューティフル・ランドレット」

せっかくの連休なので、好きな古い映画を掘り起こして、改めて評価してみたり。 マイ・ビューティフル・ランドレット スペシャル・エディション [DVD]出版社/メーカー: 角川エンタテインメント発売日: 2005/03/11メディア: DVD購入: 4人 クリック: 39回この…

明石家さんまが「メルシイ!人生」

ニュースサイトで見かけたけれど、4月7日のエントリで紹介した「メルシイ!人生」が明石家さんま主演の舞台になるそうだ。 チケットぴあー「メルシィ! 僕ぅ?〜我が人生は薔薇色に」 気になるのは、当然加えられているアレンジだけれどー ・舞台は日本のタ…

「同性愛者のいる社会」での身の処しかた〜『メルシイ!人生』

id:integralさんの、セクシュアルマイノリティについて自分の考えを述べたエントリと、それに対するid:nodadaさんの意見、およびintegralさんとのコメント欄でのやりとりを、この数日見ていた。

思いつきチェック、「同性愛R指定」〜「同級生 Get Real」

NTTドコモ・キッズi-modeプラスの「同性愛サイト・アクセス制限」の問題で、「子どもを同性愛の知識・情報から隔離する」とはどういうことか、と考えた。 考えてもなにも思いつかなかったが、ふと、映画のレイティングはどうなっているのかな、と思いいたっ…

「リトル・ダンサー」のクィア・メッセージ

※ 映画「リトル・ダンサー」「ブラス!」のネタバレあり 人様の掲示板で「リトル・ダンサー」の話題が出ていたので、早速反応する。 リトル・ダンサー(2000) - goo 映画

塚本邦雄「聖父哀傷図」(2007-11-21)

淀川長治さんのヴィスコンティについてのエッセイ「ヴィスコンティの男色」(『男と男のいる映画』isbn:479175509X)をこのエントリで引用したあとで、エッセイの初出誌である『ユリイカ』1984年の「ヴィスコンティ特集」を古本屋で手に入れた。いろいろ面白い…